悪魔と結界師のお話。
今黒執事でリジーが大好きになってるんですが、気まぐれにセバ×シエ読んだら。
悪魔で執事な正守もいいよなあと思って考えたものです(執事じゃないけど。言葉もそのままだし)。
結界師が悪魔を使役してる感じです。斑尾はいません。
細かいことを書くとネタバレになるのですが、正確には今の段階では正良ではありません。
別のCPがあるわけじゃないんですが;;
終わりも2パターン考えてるので…。
その結果正良になるかも。
明日までにはかけるといいなー2を。
あと烏森については原作ムッシーです。
今黒執事でリジーが大好きになってるんですが、気まぐれにセバ×シエ読んだら。
悪魔で執事な正守もいいよなあと思って考えたものです(執事じゃないけど。言葉もそのままだし)。
結界師が悪魔を使役してる感じです。斑尾はいません。
細かいことを書くとネタバレになるのですが、正確には今の段階では正良ではありません。
別のCPがあるわけじゃないんですが;;
終わりも2パターン考えてるので…。
その結果正良になるかも。
明日までにはかけるといいなー2を。
あと烏森については原作ムッシーです。
後悔は二度としないと、決めたあの日。
すべてを捨てるつもりで、あいつを呼び出した。
contract
「マサモリ、どうだ?」
「そうだなぁ、喰えなくはない。ただし、封印を解いたらだけどな」
「…潜りこむことはできないのか?」
「できなくはない、お前の結界があれば。だが、引きずりだしたほうが恐らく、相手も無防備になるはずだ」
宙に浮かぶのは、自らの結界に立つ良守と、もう一人。
大きな黒いつばさを持つ悪魔。
二人は先ほどまで妖と戦っていた地を見下ろしていた。
悪魔は名をマサモリという。
それは良守がつけたものであり悪魔本来の名ではないが、名前をつけることで悪魔との契約が結ばれる証になる。
その証は良守にも刻まれるはずなのだが、良守はすでに烏森の土地神に選ばれたという方印があったため、それは弾かれてしまった。
つまり、一方的に良守がマサモリに契約印をつけたということになる。
悪魔が良守に使役されるための、見返りがないのだ。
見返りとは魂にあたるものだが、それをマサモリが手に入れるためには土地神を消すしか無い。
そして良守は土地神を消してしまうために悪魔を呼び出し、魂を差し出すことを決めた。
「土地神を封じた結界には穴がある。そこを開けばいい」
「そうか…そうしたら問題なく喰えるか?」
「ああ、たぶんな」
「たぶんって」
「そりゃあ、俺もカミサマなんて食べたこと無いからなあ。元は人間だったとはいえ」
烏森にいる土地神は、不自然なものだった。
学園内という人工的に区切られた場所にのみ影響を与え、気まぐれに妖に力を貸し、また消滅させる。
疑問を持った良守が独自に調べたところ、烏森は元々力を持ちすぎた人間を封じ、神として眠らせた場所だとわかった。
しかし、その封印が中途半端だったのか途中で綻んだのか、神の力が外にまで影響を及ぼし始め、力を求める妖が集まりだし場所になった。
その妖から周辺の人間を、また神の存在を守るために存在しているのが結界師の良守である。
その神を消滅どころか、悪魔に喰わせてしまおうと良守が考えるにはわけがある。
それはもう一人の結界師の存在があったからだ。
その名を時音といい、良守の幼なじみだった。
彼女は烏森で妖と戦い、殺された。
本来ならば、良守と同様に烏森に選ばれ方印を持った彼女が烏森で死ぬことはない。
だが、彼女は烏森を憎んでいた。
彼女の父が、彼女と同じように烏森で妖に殺されてからずっと、土地を守りながら憎んでいた。
憎しみは烏森から拒絶され、どんどん方印が薄くなっていた。
しかし、彼女の方印は着物で隠れる場所にあったため、良守には気づけなかった。
気付いたのは、彼女が妖の爪によって傷を負い、死の寸前のとき。
「弱らせたほうがいいか?」
「いや、俺もこの力がそのまま手に入るほうが嬉しいな。頑張って喰うよ」
「そうしてくれ」
「ああ。それより、お前も気を付けろよ。土地神に気づかれて抵抗されたら死ぬぞ」
「そうだな、烏森を消すまで俺は死ねない」
傷を追った時音を抱きかかえた良守は、裂かれた着物の間から見えた胸元に印がないことに瞠目した。
時音は悲しそうに笑い、良守に言葉を託してそのまま息を引き取った。
その時良守は、初めて時音が烏森を憎んでいたことを知り、その遺志を引き継ぐことを決めた。
「敵なんて打つつもりはない。けれど、これ以上時音のように、時音の父さんのように烏森のために死ぬ人間はこれで最後にしないといけない」
良守は烏森という土地が嫌いではなかったし、幼い頃から夜毎烏森にかよっていたため、馴染みもあった。
だから、時音が死ぬまでは烏森の危険性を認識できなかった。
そんな自分が、良守は悔しくて憎くてたまらない。
だから、自分の魂を悪魔に捧げてでも、消してしまうことを決めたのだ。
人の魂を喰えるのなら、人だった神も喰えるだろうと考えて。
「俺にとってマスター以外がこの土地でどうなろうと、どうでもいいんだけどね」
マサモリは笑いながら良守を見る。
その笑顔をいつも良守は嘘くさいといつも思う。
「さ、帰ろうマスター。上空は風邪が強いからマスターには辛いだろ?」
嘘くさい笑顔で気遣われるのに慣れてしまった良守は、、やはり最近嘘臭くなったと自覚する笑顔でうなづいた。
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時音ちゃんごめんねーでも動機になりえそうなのってやっぱり時音ちゃんかなと。
すべてを捨てるつもりで、あいつを呼び出した。
contract
「マサモリ、どうだ?」
「そうだなぁ、喰えなくはない。ただし、封印を解いたらだけどな」
「…潜りこむことはできないのか?」
「できなくはない、お前の結界があれば。だが、引きずりだしたほうが恐らく、相手も無防備になるはずだ」
宙に浮かぶのは、自らの結界に立つ良守と、もう一人。
大きな黒いつばさを持つ悪魔。
二人は先ほどまで妖と戦っていた地を見下ろしていた。
悪魔は名をマサモリという。
それは良守がつけたものであり悪魔本来の名ではないが、名前をつけることで悪魔との契約が結ばれる証になる。
その証は良守にも刻まれるはずなのだが、良守はすでに烏森の土地神に選ばれたという方印があったため、それは弾かれてしまった。
つまり、一方的に良守がマサモリに契約印をつけたということになる。
悪魔が良守に使役されるための、見返りがないのだ。
見返りとは魂にあたるものだが、それをマサモリが手に入れるためには土地神を消すしか無い。
そして良守は土地神を消してしまうために悪魔を呼び出し、魂を差し出すことを決めた。
「土地神を封じた結界には穴がある。そこを開けばいい」
「そうか…そうしたら問題なく喰えるか?」
「ああ、たぶんな」
「たぶんって」
「そりゃあ、俺もカミサマなんて食べたこと無いからなあ。元は人間だったとはいえ」
烏森にいる土地神は、不自然なものだった。
学園内という人工的に区切られた場所にのみ影響を与え、気まぐれに妖に力を貸し、また消滅させる。
疑問を持った良守が独自に調べたところ、烏森は元々力を持ちすぎた人間を封じ、神として眠らせた場所だとわかった。
しかし、その封印が中途半端だったのか途中で綻んだのか、神の力が外にまで影響を及ぼし始め、力を求める妖が集まりだし場所になった。
その妖から周辺の人間を、また神の存在を守るために存在しているのが結界師の良守である。
その神を消滅どころか、悪魔に喰わせてしまおうと良守が考えるにはわけがある。
それはもう一人の結界師の存在があったからだ。
その名を時音といい、良守の幼なじみだった。
彼女は烏森で妖と戦い、殺された。
本来ならば、良守と同様に烏森に選ばれ方印を持った彼女が烏森で死ぬことはない。
だが、彼女は烏森を憎んでいた。
彼女の父が、彼女と同じように烏森で妖に殺されてからずっと、土地を守りながら憎んでいた。
憎しみは烏森から拒絶され、どんどん方印が薄くなっていた。
しかし、彼女の方印は着物で隠れる場所にあったため、良守には気づけなかった。
気付いたのは、彼女が妖の爪によって傷を負い、死の寸前のとき。
「弱らせたほうがいいか?」
「いや、俺もこの力がそのまま手に入るほうが嬉しいな。頑張って喰うよ」
「そうしてくれ」
「ああ。それより、お前も気を付けろよ。土地神に気づかれて抵抗されたら死ぬぞ」
「そうだな、烏森を消すまで俺は死ねない」
傷を追った時音を抱きかかえた良守は、裂かれた着物の間から見えた胸元に印がないことに瞠目した。
時音は悲しそうに笑い、良守に言葉を託してそのまま息を引き取った。
その時良守は、初めて時音が烏森を憎んでいたことを知り、その遺志を引き継ぐことを決めた。
「敵なんて打つつもりはない。けれど、これ以上時音のように、時音の父さんのように烏森のために死ぬ人間はこれで最後にしないといけない」
良守は烏森という土地が嫌いではなかったし、幼い頃から夜毎烏森にかよっていたため、馴染みもあった。
だから、時音が死ぬまでは烏森の危険性を認識できなかった。
そんな自分が、良守は悔しくて憎くてたまらない。
だから、自分の魂を悪魔に捧げてでも、消してしまうことを決めたのだ。
人の魂を喰えるのなら、人だった神も喰えるだろうと考えて。
「俺にとってマスター以外がこの土地でどうなろうと、どうでもいいんだけどね」
マサモリは笑いながら良守を見る。
その笑顔をいつも良守は嘘くさいといつも思う。
「さ、帰ろうマスター。上空は風邪が強いからマスターには辛いだろ?」
嘘くさい笑顔で気遣われるのに慣れてしまった良守は、、やはり最近嘘臭くなったと自覚する笑顔でうなづいた。
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時音ちゃんごめんねーでも動機になりえそうなのってやっぱり時音ちゃんかなと。
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