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雫と欠片ブログ
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遅々として進まない。

それよりも、黒執事のシエルが双子説っていうのを読んでいて。
あたしの疑問がとても綺麗に解決したので、ああ、これは決定事項だなと思いまいた。

マダムレッドが「甥っ子達」って言ったときにリジーがいたんですね。
でも、あたしはそこでもう一人いたんだなと思っちゃったんです。
で、そこにいた子リジーが妹だと思ったんですけど、あ、これ婚約者のリジーだと理解したら「あ、達っていうのはリジーもいるからか」って思ったんです。

でも、サーカスのところの回想で「子供たちも皆殺しに」っていうジョーカーのセリフ。
「達?」ってリジーは殺されてないし。
あと、いろいろシエルの言葉の意味がよくわからないことがあったんですが、双子の片割れが「二度と取り戻せない犠牲」、つまりあの儀式で悪魔を喚び出すに使われたということですべて説明がつくんですよねえ。
回想で描かれている「シエル」は誰かの目線から描かれてるっぽいんですけど。
腹を割かれた「シエル」に手を伸ばしてる人の目線。
手を伸ばしてる子は誰?


とかね!
考察するところは沢山ありすぎるので、ブログに載せようかしら。

楽しいですねv



あと普通にセバシエに萌えます。
で、本物のシエル(死んだ双子の方)が作中に存在したら、恐らく活発なはずなのでそれはそれで兄弟愛できそうですねえ。
その悪魔は良守をマスターと呼ぶ。
良守は決して悪魔に名前で呼ばせなかった。



contract3




マサモリはどこまでも、良守の記憶の中の兄と同じだった。
当然だ。
良守の記憶の中の姿を借りているのだから。
なぜそれを選んだのか、と聞いたときにマサモリは兄と同じような笑みで、
「そりゃあ、マスターにとって悪い姿じゃないからだ」と言う。
悪い姿じゃないという意味を問うても、それ以上は言わない。
ただ、兄がニヤニヤ笑うときと同じ顔で、笑うだけ。

確かに良守にとって7つ年上の兄は、特別だった。
修行が始まれば厳しく、兄というより厳しい父のような存在でありながら、祖父から叱られたときは優しく慰めてくれた。
だが、物心つく頃には様々な事情からお互いが歩み寄ることは少なくなり、七年前に兄は家を出た。

「悪くない姿」

主に好かれるための姿ならば時音を選べばいいが、もし悪魔に性別があり、人間で言う男ならたしかに兄の姿が適しているだろう。
体格がいいし、見栄えも悪くなく、良守の肉親だ。

そう言われれば、納得するしか無い良守は自分が兄をどう思っているかを正しく理解していない。
兄が自分を嫌っている、邪魔に思っている、それだけはわかっていたが。
その原因が、長男である兄を差し置いて正統継承者に選ばれたことだということも。
兄より劣る実力なのに。

ずっと烏森に選ばれなかった兄のほうがふさわしいのにと良守は思っていた。
だが、烏森を消してしまおうと考え、悪魔を喚び出した今、選ばれたのが自分でよかったと良守は思う。
烏森を悪魔に喰わせたあと、自分も食べられてしまえば。
継承などと関係なくなれば、兄はきっと家に帰ってくる。
邪魔ものがいなくなる家に。

「マスター?」
「え?」

考えに耽ってしまった良守にマサモリが声をかけた。
難しいことを考えるのが苦手な良守だったが、時音が死んでしまってからはこうやってすぐに何かを考え始めるとなかなか浮かんでこない。
マサモリにとっては喚び出された当初からの様子なので違和感を持たないが。

「俺は日本語読めないから、マスターがちゃんとしてくれないと」

今はふたり蔵にこもっている。
窓のない蔵だがマサモリの力で昼間の外のように明るい。
そのようなことが目的だったわけではないが、マサモリは寝坊しかけた良守を起こしたり、仕事のあとに疲れてしまった良守を抱えて家に帰ったりと良守の生活についても細やかなフォローをしてくれる。
魂を捧げる契約だとそうなるのだろうかと疑問に思うが、助かるので良守はそれについてなにも言わなかった。
だが、マサモリ姿が兄であるために幼少を思い出すようでくすぐったく、妙な居心地悪さも感じることもあるが。


「ああ、うん。でも、俺も昔の日本語とか難しいんだって」
「ふーん。まだ時間かかるんだったら甘いモノとか持ってこようか?」

マサモリの言葉に、良守は昨日作ったケーキがまだ冷蔵庫にあったなあと思い出した。

「じゃあ、昨日のケーキ持ってきて。ジジィが食べてなかったらあるはずだから。なかったら適当に。あとジュースもな」

好物のスィーツのことになると饒舌な主にマサモリは苦笑する。
夜は仕事をし、昼は学校に行く。
その合間に調べ物をし、さらに趣味のスィーツをつくる。
今度の主は忙しい人間だけれど、それがマサモリには興味深くて楽しい。
雑用だってあまり苦じゃないなんてマサモリにとっては初めてのことだった。

「了解、マスター」
「あと、ジジィには見つかるなよ」
「はいはい」

そうやって軽く流すようにうなづく素振りも兄に似ていたが、そのうち慣れるだろうか。
良守はそう思いながら書物に目線を戻した。



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意外に進まない…。

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