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非常に眠いですが。
思いついたのでss投下しますー。正良で。
眠いので誤字脱字はすみません(いつものことですが)。
湯たんぽ買いました。
今、足の間で遠夜を暖めてくれていますー今年は湯たんぽで行こう、うん。
思いついたのでss投下しますー。正良で。
眠いので誤字脱字はすみません(いつものことですが)。
湯たんぽ買いました。
今、足の間で遠夜を暖めてくれていますー今年は湯たんぽで行こう、うん。
眠れる子羊ちゃん
最近の良守のマイブームは湯たんぽだ。
お湯さえ入れれば使えるそれに良守はもうめろめろである。
日本家屋なので、冬になると寒い家にも一応暖房器具はあるのだが、電気毛布やアンカよりもこちらがお気に入りらしい。
夜中のつとめの後、父が布団に仕込んでくれている湯たんぽを抱えて良守はキッチンへと向かった。
そんな良守と鉢合わせしたのは、たまたま実家近くで仕事を終えたので愛しい弟の顔でも見るついでに何か暖かいものが食べたいなーとこっそり帰省していた、良守の兄正守である。
キッチンにある電子レンジで夕飯の残り物らしきものを温めている間にコーヒーでもいれようと、インスタントのコーヒーを探している正守がふと、弟の気配を感じたので廊下に目をやると、やはりそこに良守はいた。
それも、羊のぬいぐるみを抱えて。
「よ、しもり?」
風呂上がりなのか、眠たそうな表情の弟は右手に白い羊のぬいぐるみを抱えていた。
けれど、良守はもう十五になるし、そもそも男の子だし、俺がいたころはぬいぐるみなんて持ってなかったのに、どうした弟よ。
そんなに寂しいのか、愛しい恋人よ。
と、正守が一瞬で少々おかしな方向へ考えを進めそうになったとき、良守は「ばーか」と兄に向かって言う。
「ばかって、お前な。ぬいぐるみ抱えて何を言う」
「ぬいぐるみじゃねー。湯たんぽだ、湯たんぽ。どーせお前のことだから変なこと考えてるんだろーけど、父さんが買ってきたんだ。ちなみに利守は黒猫でジジィはダックスで父さんは牛だ」
「お、おじいさんにも…」
「とーぜんだろ」
家族で差があってはいけないという父の考えにより、家族すべてがぬいぐるみ型ゆたんぽを使用していると聞いた正守は家を出ていて良かったと心底思った。
そんな正守の考えがわかったのか、良守はほら、と兄に羊を手渡した。
「お、柔らかい」
「だろー、夏は氷水入れて氷枕になるんだって。て、父さんが」
「ああ、中はゴムなのか」
「腹を割るな。かわいそーだろ」
「いや、湯を入れるたびにこうするだろ」
「だってするの父さんだもん」
羊の腹にあるマジックテープで固定された割れ目をめくると、そこには赤いゴム製の湯たんぽが仕込んである。
堅い見慣れたかたちの湯たんぽではないが、これはよさそうだと正守は思った。
夜行の本拠地や、各支部では部下たちがそれはそれは寒い思いをしているだろう。
動物型でかわいらしいし、これなら子供にもいやがられないだろう。
それに夏は氷枕になるそうだし、支給してもいいかもしれない。
そんなことを考えていると良守が羊を奪還してぎゅっと抱きしめた。
寒い寒いと言っているから、暖まりたかっただけだろう。
しかし、かわいい弟がかわいい羊のぬいぐるみを抱きしめているものだから、正守にとっては視覚の攻撃になったらしく、くらりと頭が揺れる。
しかし、それに気づかない良守が顔を羊に近づけながら、
「これ、ゴムくさいんだよ。あったかくていいんだけどさーそれさえなきゃ、最高なんだよなあ」
と、眠気を含ませたあどけない声で言ってしまったのが決定打。
正守は電子レンジに入れた暖まってきて居るであろうおいしい父の手料理も頭の中から掃き出して、良守を横抱きにした。
「うおっ??」
「お前が悪いんだからなーそんなの抱えるから」
「は??ちょ、兄貴?意味不明ーっっ」
「まあ、羊の代わりに暖めてやるから」
良守を暖めていた羊は良守の部屋に入ったとたん部屋の隅に放り投げられ、その日は布団の中で良守を暖めることはなかった。
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薄い色のパジャマを着て羊のゆたんぽを抱えている良守は多分萌えの固まりだと思います。
最近の良守のマイブームは湯たんぽだ。
お湯さえ入れれば使えるそれに良守はもうめろめろである。
日本家屋なので、冬になると寒い家にも一応暖房器具はあるのだが、電気毛布やアンカよりもこちらがお気に入りらしい。
夜中のつとめの後、父が布団に仕込んでくれている湯たんぽを抱えて良守はキッチンへと向かった。
そんな良守と鉢合わせしたのは、たまたま実家近くで仕事を終えたので愛しい弟の顔でも見るついでに何か暖かいものが食べたいなーとこっそり帰省していた、良守の兄正守である。
キッチンにある電子レンジで夕飯の残り物らしきものを温めている間にコーヒーでもいれようと、インスタントのコーヒーを探している正守がふと、弟の気配を感じたので廊下に目をやると、やはりそこに良守はいた。
それも、羊のぬいぐるみを抱えて。
「よ、しもり?」
風呂上がりなのか、眠たそうな表情の弟は右手に白い羊のぬいぐるみを抱えていた。
けれど、良守はもう十五になるし、そもそも男の子だし、俺がいたころはぬいぐるみなんて持ってなかったのに、どうした弟よ。
そんなに寂しいのか、愛しい恋人よ。
と、正守が一瞬で少々おかしな方向へ考えを進めそうになったとき、良守は「ばーか」と兄に向かって言う。
「ばかって、お前な。ぬいぐるみ抱えて何を言う」
「ぬいぐるみじゃねー。湯たんぽだ、湯たんぽ。どーせお前のことだから変なこと考えてるんだろーけど、父さんが買ってきたんだ。ちなみに利守は黒猫でジジィはダックスで父さんは牛だ」
「お、おじいさんにも…」
「とーぜんだろ」
家族で差があってはいけないという父の考えにより、家族すべてがぬいぐるみ型ゆたんぽを使用していると聞いた正守は家を出ていて良かったと心底思った。
そんな正守の考えがわかったのか、良守はほら、と兄に羊を手渡した。
「お、柔らかい」
「だろー、夏は氷水入れて氷枕になるんだって。て、父さんが」
「ああ、中はゴムなのか」
「腹を割るな。かわいそーだろ」
「いや、湯を入れるたびにこうするだろ」
「だってするの父さんだもん」
羊の腹にあるマジックテープで固定された割れ目をめくると、そこには赤いゴム製の湯たんぽが仕込んである。
堅い見慣れたかたちの湯たんぽではないが、これはよさそうだと正守は思った。
夜行の本拠地や、各支部では部下たちがそれはそれは寒い思いをしているだろう。
動物型でかわいらしいし、これなら子供にもいやがられないだろう。
それに夏は氷枕になるそうだし、支給してもいいかもしれない。
そんなことを考えていると良守が羊を奪還してぎゅっと抱きしめた。
寒い寒いと言っているから、暖まりたかっただけだろう。
しかし、かわいい弟がかわいい羊のぬいぐるみを抱きしめているものだから、正守にとっては視覚の攻撃になったらしく、くらりと頭が揺れる。
しかし、それに気づかない良守が顔を羊に近づけながら、
「これ、ゴムくさいんだよ。あったかくていいんだけどさーそれさえなきゃ、最高なんだよなあ」
と、眠気を含ませたあどけない声で言ってしまったのが決定打。
正守は電子レンジに入れた暖まってきて居るであろうおいしい父の手料理も頭の中から掃き出して、良守を横抱きにした。
「うおっ??」
「お前が悪いんだからなーそんなの抱えるから」
「は??ちょ、兄貴?意味不明ーっっ」
「まあ、羊の代わりに暖めてやるから」
良守を暖めていた羊は良守の部屋に入ったとたん部屋の隅に放り投げられ、その日は布団の中で良守を暖めることはなかった。
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薄い色のパジャマを着て羊のゆたんぽを抱えている良守は多分萌えの固まりだと思います。
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